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初めてのコンタクトは眼科で!処方が必要な理由と安全な利用について

2025年10月31日

初めてのコンタクトは眼科で!処方が必要な理由と安全な利用について

近年はインターネットでの購入も可能なコンタクトレンズですが、実は高度管理医療機器に分類される医療機器です。

大切な目に直接触れるコンタクトレンズは、適切な処方と取扱いが必要です。

この記事では、初めてコンタクトレンズを検討している方や、眼科受診なしでの購入を考えている方に向けて、眼科受診の必要性やリスク、正しい購入・使用方法について詳しく解説します。

あなたの大切な目を守る正しい知識を身につけるために、ぜひ参考になさってください。

コンタクトレンズは眼科での処方が必要な医療機器

コンタクトレンズは眼科での処方が必要な医療機器

初めてコンタクトレンズを使用したいと考えたとき、『眼科に行く必要があるのだろうか』と疑問に思う方は少なくないかもしれません。

しかし、結論からいえば、コンタクトレンズは眼科での処方が必要です。

なぜ眼科で処方してもらう必要があるのか

コンタクトレンズは単なるファッションアイテムではなく、高度管理医療機器のクラスⅢに分類される医療機器です。

これは不具合が生じた場合、人体へのリスクが比較的高いものに該当します。

私達の目には個人差があり、それぞれに適したコンタクトレンズは異なります。

度数だけでなく、角膜(黒目)のカーブの具合や瞳の大きさにも違いがあり、右目と左目でも異なることも珍しくありません。

そのため、それぞれの目にあったコンタクトレンズを選ぶ必要があります。

コンタクトレンズの特徴と危険性

コンタクトレンズの種類は、大きく分けて『ハードコンタクトレンズ』と『ソフトコンタクトレンズ』の2種類です。

日本国内では約1,500万〜1,800万人がコンタクトレンズを使用していると推測され、国民の10人に1人が装用している計算になります。

しかし、不適切な使用によって深刻な眼障害を引き起こすことも少なくありません。

とりわけソフトコンタクトレンズは装用感がよく異物感が少ないため、障害が起こっていると気付きにくい傾向があります。

痛みや異常を感じたときには、すでに症状が悪化しているケースもあります。

眼科に行ったほうがよい3つの理由

眼科でコンタクトレンズの処方を受けたほうがよい理由は主に3つあります。

  • 目の健康状態の確認
  • 目の形にあった適切なレンズの選択
  • 正しい使用方法の指導

視力低下が単なる屈折異常ではなく、他の眼疾患が原因である可能性もあるため、眼科医の診察によって原因を正確に診断するのが大切です。

また、角膜の形状を表すBC(ベースカーブ)や瞳の直径を示すDIA(ダイアメーター)を測定し、あなたの目にあったコンタクトレンズを選ぶ必要があります。

そして眼科では処方だけでなく、コンタクトレンズの適切な着脱方法、お手入れの仕方、装用時間などについても具体的な指導を行っています。

自己判断でコンタクトレンズを選ぶと、目にあわないレンズを使用することになり、眼障害のリスクが高まりかねません。

眼科での検査と処方は、あなたの目の健康を守るための重要なステップといえるでしょう。

眼科に行かずにコンタクトを使うと起こりうる3つの問題

眼科に行かずにコンタクトを使うと起こりうる3つの問題

眼科を受診せずにコンタクトレンズを使用すると、どのようなリスクが生じるのでしょうか。

ここでは、専門的な診断なしでコンタクトレンズを使うことで起こりうる3つの主な問題について解説します。

コンタクトレンズによる眼のダメージの実態

コンタクトレンズは直接眼球に触れるため、不適切な使用は眼のダメージにつながります。

日本眼科医会の調査によると、コンタクトレンズ装用者の約10人に1人に眼障害が生じていると推測されています。

眼科の検査を受けずに自己判断でコンタクトレンズを選ぶと、角膜の形状や瞳の大きさにあわないレンズを使用することになりかねません。

このような不適合は以下の症状を引き起こす恐れがあります。

  • 目の表面が傷つく
  • 強い充血やかゆみ
  • 異物感や痛み
  • 見え方に影響が出る
  • 頭痛や肩こりなどの体調不良

目にあわないコンタクトレンズを継続して使用すると、角膜潰瘍のような重度の眼障害につながる場合もあるため、注意が必要です。

重症化する事例の特徴

コンタクトレンズによる眼のトラブルが重症化する事例には、幾つかの共通点があります。

まず、ソフトレンズは装用感がよいため、問題が生じていても気付きにくい傾向があることです。

また、コンタクトレンズ協会のデータによると、適切なレンズケアが行われていないケースも目立ちます。

  • レンズのこすり洗いを毎日していない:77%
  • レンズの消毒を毎日していない:51%
  • レンズケースの3ヶ月ごとの定期交換をしていない:73%

加えて、使用期限を守らない方も多くいます。

  • 1日使い捨てレンズを1日を超えて使用:50%
  • 2週間交換レンズを2週間を超えて使用:60%

これらの不適切な使用習慣は眼の健康に重大な影響を及ぼし、感染症のリスクを著しく高めます。

失明リスクもゼロではない

適切な診断と処方なしでコンタクトレンズを使用すると、失明のリスクが生じることも注意すべき点です。

不適切なコンタクトレンズの使用は、角膜感染症を引き起こすことがあります。

なかでも細菌性角膜炎やアカントアメーバ角膜炎は重篤な眼障害であり、適切な治療が遅れると失明に至る場合もあります。

このようなリスクを軽減するためにも、初めてコンタクトレンズを使用する際には必ず眼科を受診し、適切な処方を受けましょう。

また、すでにコンタクトレンズを使用している方も、定期的に眼科を受診して目の健康状態をチェックするようおすすめします。

コンタクトレンズによるトラブル事例と統計データ

コンタクトレンズによるトラブル事例と統計データ

コンタクトレンズは適切に使用すれば安全な視力矯正手段ですが、不適切な使用による健康被害は少なくありません。

ここでは、実際のデータに基づいて、コンタクトレンズが引き起こす問題の具体例を見ていきましょう。

実際の使用実態と問題点

日本眼科医会の調査によると、国内のコンタクトレンズ装用人口は約1,500万〜1,800万人と推測され、国民の10人に1人が使用しています。

しかし、適切な管理を行っていない方が多い事実も明らかになっています。

【定期検査に関する問題点】

  • 定期検査の間隔が3ヶ月を超える:76%
  • 定期的な検査を殆ど受けていない:35%

これらの数字が示す通り、多くの方が眼科医の指導を十分に受けないまま、コンタクトレンズを使用し続けています。

また、インターネット販売の普及により、医師の処方なしでの入手が容易になったことも背景にあります。

不適切な使用による健康被害の具体例

コンタクトレンズの不適切な使用によって引き起こされる健康被害には、以下のようなものがあります。

  • 角膜感染症
  • 細菌性角膜炎
  • 角膜内皮障害
  • アカントアメーバ角膜炎
  • 巨大乳頭結膜炎

例えば、レンズの汚れや傷から細菌やアカントアメーバといった病原体が角膜に感染すると、角膜潰瘍や角膜穿孔に至ることがあります。

また、長期間不適切な装用を続けると、角膜の内側にある内皮細胞が減少して角膜がむくむ症状が現れ、重症化すると角膜移植が必要になるケースもあります。

不適切なコンタクトレンズの使用は眼に重大なダメージを与える恐れがあるため、定期的な眼科検査と適切なケアが不可欠です。

ソフトとハードの違いによるリスクの特徴

コンタクトレンズのタイプによってリスクの特徴も異なります。

【ハードコンタクトレンズの特徴】

  • 異物感を生じやすい
  • はずれやすい
  • 痛みの初期に気付くため重度の眼障害を生じにくい
  • 角膜の乱視矯正に優れている

【ソフトコンタクトレンズの特徴】

  • 装用感がよい
  • バンデージ効果により角膜障害に気付きにくい
  • 汚れやすい
  • 角膜の乱視矯正が弱い
  • 耐久性・耐用性に劣る

ハードレンズは異物感が生じやすいため問題にすぐに気付きやすい一方、ソフトレンズは装用感がよいために障害が進行していても気付きにくいという点が大きな違いです。

この違いを理解し、定期的な眼科検査を受けることが重要です。

眼科での処方から購入までの流れ

眼科での処方から購入までの流れ

コンタクトレンズを安全に使用するためには、まず眼科を受診して適切な処方を受けることが大切です。

ここでは、初めてコンタクトレンズを使用する方のために、眼科受診から購入までの流れと費用について解説します。

かかる費用の詳細

コンタクトレンズを使い始めるときには、眼科受診、コンタクトレンズの購入、ケア用品の購入など、さまざまな費用がかかります。

コンタクトレンズやケア用品はさまざまな種類があるため、お好みのものを探すとよいでしょう。

【眼科受診の費用相場】

  • 初診の場合(3割負担):1,020〜1,620円程度
  • 再診の場合:370〜820円程度

【コンタクトレンズの費用相場】

  • ソフトコンタクトレンズ:1箱あたり1,500〜10,000円程度
  • ハードコンタクトレンズ:1枚あたり4,000〜46,000円程度

【ケア用品の費用相場】

  • 1ヶ月分:約1,200〜2,000円程度
  • レンズケース:数百円(数ヶ月に一度は交換が必要)

受診の流れ

眼科ではコンタクトレンズ使用を検討していることを伝え、検査を受けましょう。

検査の流れは以下のとおりです。

  1. 眼科での検査
  2. 医師による処方
  3. コンタクトレンズの購入

眼科で行われる検査には、以下のようなものがあります。

  • 視力検査
  • 眼圧検査
  • 眼底検査
  • 角膜曲率検査
  • 涙液検査
  • 屈折検査

検査結果に基づいて、医師があなたの目にあったコンタクトレンズのタイプ、度数、ベースカーブ、サイズなどを処方します。

処方(指示書等)を受け取ったら、眼科の併設店やコンタクトレンズ専門店でコンタクトレンズを購入できます。

定期検査の重要性と頻度

コンタクトレンズを安全に使用するためには、定期的な眼科検査が欠かせません。

適切な頻度は以下の通りです。

  • 初めてコンタクトレンズを使用する場合:1〜2週間後
  • ハードレンズ装用者の定期検査:3ヶ月に1回程度
  • ソフトレンズ装用者の定期検査:1〜3ヶ月に1回程度

定期検査では、角膜の状態やコンタクトレンズの適合性を確認します。

目に異常が見つかると、装用方法の変更やレンズタイプの変更などの対応が必要になる場合もあります。

定期検査を受けることで目の健康を維持し、快適なコンタクトレンズ装用を長く続けるられるでしょう。

安全にコンタクトレンズを使用するために

安全にコンタクトレンズを使用するために

コンタクトレンズを利用する際には、眼科での処方を受けることが理想的ですが、処方箋なしでの購入も可能な場合があります。

ここでは、安全にコンタクトレンズを使用するために知っておきたいポイントについて解説します。

処方箋なし購入のメリット・デメリット

コンタクトレンズの処方箋なし購入には、メリットとデメリットの両面があります。

メリット デメリット
・眼科に行かず済む

・欲しいときに購入できる

・処方箋料がかからないため費用面での節約

・あわないコンタクトレンズを選ぶ恐れがある

・眼障害に気付くのが遅れるリスク

・目の健康状態を把握できない

・自分にあった装用時間や使用方法が分からない

眼科に行かないことで時間と手間を省けるメリットはありますが、自己判断だけではリスクも生じます。

度数があっていてもレンズの曲率や直径があわないと、違和感や疲れ、角膜障害を引き起こす恐れがあると理解しておく必要があります。

正しい選び方とケア方法

コンタクトレンズを安全に使用するためには、以下の3つのポイントに注意しましょう。

  • 初めての購入時は必ず眼科を受診する
  • 自分にあったタイプを選ぶ
  • 正しいケア方法を守る

目のトラブルを起こさないために、適切なレンズケアは重要です。

レンズのこすり洗いと消毒を毎日行う、レンズケースは3ヶ月ごとに交換する、メーカー推奨の使用期限を守るなど使用方法を守りましょう。

いつ眼科を受診するか

コンタクトレンズ使用中に以下のような症状が出たときは、すぐに眼科を受診しましょう。

  • 目の痛み、かゆみ、充血がある
  • 視力が低下した
  • 異物感が続く
  • まぶしさを強く感じる
  • 目ヤニが増えた

また、症状がなくても定期的な眼科検査は必要です。

コンタクトレンズを使用している方は最低でも1年に1回、できれば3〜6ヶ月に1回の定期検査を受けるのをおすすめします。

コンタクトレンズは適切に使用すれば安全で便利な視力矯正方法ですが、医療機器であることを忘れずに、正しい知識と習慣を身につけるのが大切です。

目に少しでも異常を感じたら、早めに眼科を受診する習慣をつけましょう。

まとめ

コンタクトレンズは高度管理医療機器であり、初めて使用する際には必ず眼科での検査と処方が必要です。

眼科を通さずに購入・使用すると、角膜感染症や内皮障害などの深刻な眼のトラブルを引き起こすリスクがあります。

コンタクトレンズの不適切な装用により角膜の病気を起こす方が増加しているため、しっかり定期検診を受けてトラブルを防ぎましょう。

深作眼科』では基本的にはコンタクトレンズを推奨していませんが、気になる目のトラブルや症状がありましたら、お気軽にご相談ください。