診療内容
円錐角膜
円錐角膜
日本では良質の角膜が入手困難なため、角膜移植はあまり多く施行されていません(アメリカの5%以下の件数)。角膜移植術は、技術はもちろんですが角膜の質が大きく結果に影響してきます。
深作眼科では、海外から条件のよい若い方の角膜をコンスタントに取り寄せることができる環境をつくり、多くの角膜移植を行っています。当院以外の施設でも輸入角膜を扱っている施設はありますが、アメリカ眼科学会で最多受賞の深作眼科では、アメリカ現地のコーディネーターを定期的に訪問し、優先的に良質の角膜の提供を受けております。
ハードコンタクトレンズ
初期の段階では、ハードコンタクトレンズ(HCL)で矯正することができ、不自由を感じることなく生活を送ることが可能です。深作眼科では円錐角膜専用のコンタクトレンズを扱っており、処方は経験と技術を要し、時間をかけて調整する必要があります。
角膜内リング

「角膜内リング」
角膜内リング(ICRS Intrastromal Corneal Ring Segments)は、角膜に半円弧状の2つのリングを挿入することによって、角膜の前面のカーブを変えることができます。円錐角膜の目に角膜内リングを挿入すると、円錐角膜の出っ張りが平らになり、コンタクトレンズが装用できるようになったり、ソフトコンタクトレンズで視力が回復される場合があります。
当院では、従来からのマニュアル法という難度の高い方法の時から施行しており、現在ではフェムトセカンドレーザーの導入によって非常に安全性の高い手術となりました。
角膜クロスリンキング
角膜クロスリンキング治療とは、ドイツのTheo Seiler医師らが開発した方法で、円錐角膜の進行を抑える方法です。当院は2004年のアメリカ眼科学会にてSeiler医師から直接指導をうけました。ICRSとも併用することもあります。角膜にリボフラビン(ビタミンB2)を点眼しながら、365nmの波長の紫外線を角膜に照射すると、角膜実質のコラーゲン線維の強度が強くなり、円錐角膜の進行を抑えることが可能です。また、角膜が若干平坦になるので、近視の度数を軽減する可能性があります。
有水晶体眼内レンズ
円錐角膜による高度な近視や高度な乱視も矯正可能な場合があり、また角膜内リングと併用して良好な成績の症例もあります。
角膜移植
上記の治療が適応外の場合、角膜移植術が行えます。深作眼科では、より進歩した角膜移植を行っております。詳しくはこちらをご覧ください。→ 角膜移植のページ