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緑内障の症状チェック!自宅でできる方法と早期発見のポイント

2025年11月7日

緑内障の症状チェック!自宅でできる方法と早期発見のポイント

緑内障を発症しているか診断するには、眼科検診を受けるのが大切ですが、なかなか踏み切れない方も少なくありません。

どうしたらいいのか迷っている方は、簡単にできる緑内障のセルフチェックをして、眼科を受診するきっかけにするのがおすすめです。

この記事では、緑内障の症状を自宅でチェックできる方法について、詳しく解説します。

緑内障が心配な方や、目の健康について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

緑内障の症状をチェック

緑内障の症状をチェック

緑内障の症状で一般的に知られているのは、視野欠損や視力低下などです。

主に眼圧上昇により視神経が障害されることで、視野の中に暗く見える箇所が現れます。

ここでは、慢性と急性に分けて、緑内障の症状を紹介します。

緑内障の主な症状・慢性の場合

慢性の緑内障の場合、視野欠損や視野狭窄、視力低下などの症状があり、数年~数十年かけて徐々に進行していきます。

目頭側や上下など、視野の端から始まるケースが多く、中心部へ向かってだんだん見えない部分が増えていきます。

初期の自覚症状はほとんどない方が多いため、発見が遅れることも少なくありません。

ダメージを受けた視神経は元に戻ることはなく、見えない部分が少しずつ広がっていき、適切な治療をしないとやがて視力を失うかもしれません。

緑内障の主な症状・急性の場合

緑内障で注意すべきなのは、急性緑内障発作です。

眼球を満たす房水の排出をする役割を担う隅角が、突然閉じたり狭まったりして、急激に眼圧が上がることにより引き起こされます。

急性緑内障発作は、激しい目痛とともに充血や目のかすみ、嘔吐、吐き気を伴う頭痛が現れます。

眼科専門医ではない医師にかかった場合には、他の症状に目が向き緑内障を見落とすケースもあるため、目に症状があることを必ず伝えてください。

急性緑内障発作は、一刻も早く眼圧を下げる処置が必要で、緊急性の高いものです。

慢性とは違って症状は急激に進み、早いと一晩~数日で失明に至る可能性もあります。

緑内障の症状の進み方は?

症状がゆっくり進むのは、慢性の緑内障です。

初期は小さな暗い点があるくらいしか症状がなく、見える方の片目で補ってものを見ているため、自覚症状はほとんどありません。

中期~後期にかけて視野の欠けが徐々に広がりますが、見え方がおかしいと気づく頃にはかなり症状が進んでしまっていることも多く、発見が遅れて日常生活に支障が出てしまう方も少なくありません。

視野狭窄や視界のかすみが進んでも、加齢によるものと思って緑内障を疑わない場合もありますが、40歳以降は発症率が上がります。

セルフチェックや定期的な眼科検診を受けて緑内障を見逃さないように意識しましょう。

自宅でできる緑内障の症状チェック方法

自宅でできる緑内障の症状チェック方法

緑内障を早期発見するきっかけになる、自宅でできる緑内障の症状チェック方法を紹介します。

ただし、セルフチェックは眼科検診の代わりにはなりません。

緑内障の診断をして治療を開始するためには、眼科検診を受けることが必要です。

ここでは、簡単な症状チェックの方法と、セルフチェックができるホームページを紹介します。

アムスラーチャート

アムスラーチャートは、方眼紙のようなシートを使用して、視野の異常をチェックする方法です。

眼科でも利用されていることもあり、インターネットでダウンロードして利用できます。

やり方は以下の通りです。

  1. 明るい場所で、メガネやコンタクトレンズをしている方は装着する
  2. シートを目から30cm離す
  3. 片目を閉じて、中央の黒い点を見つめる
  4. 視線を動かさないまま、線のゆがみや部分的に見えない箇所がないかを確認する
  5. もう片方の目も同様に行い、見え方を確認する

アムスラーチャートでチェックして視野の異常がある場合は、すぐに眼科を受診しましょう。

日常生活の中で見え方をチェック

特別な方法ではなくても、日常生活の中で見え方を意識してチェックするだけでも、変化に気づきやすくなります。

  • 片目で近くや遠くを見て、視野に異常がないか
  • 新聞や本の文字が見えづらくないか
  • 離れた位置から見る文字や数字の読みづらさがないか

普通に生活していて片目でものを見ることはあまりないため、定期的に片目ずつの見え方を確認するとよいでしょう。

同じ条件でチェックすることで、少しの違和感にも気づける可能性が高まります。

『アイフレイル』ホームページ

アイフレイルは、日本眼科啓発会議の公式サイトで、目の健康に関するセルフチェックができます。

アイフレイル

アムスラーチャートの他、視野チェックシート「クロックチャート」、視野セルフチェック「クアトロチェッカー」など、6つのツールがあります。

緑内障の診断ができるわけではありませんが、見え方の異常があるかをチェックできるため、利用してみてはいかがでしょうか。

もしも目の状態が健康とはいえないとの結果が表示された場合は、眼科を受診して詳しい検査を受けてください。

なお、ツールの一部はスマートフォンでは利用できないため、パソコンが必要です。

『VIATRIS』ホームページ

VIATRIS社のホームページは、緑内障に関する情報や、セルフチェックができます。

VIATRIS「緑内障の情報サイト」

簡易版ノイズフィールドチェック、簡易版FDTチェックなどをパソコンを使用してチェックします。

スマートフォンでは利用できません。

眼科検診の代用や緑内障の診断ができるものではなく、見え方を確認するためのツールです。

目の違和感に気づき、眼科受診の目安になるように活用しましょう。

緑内障の症状チェック|Q&A

緑内障の症状チェック

緑内障の症状チェックをどのように行えばよいのか、よくある質問をまとめました。

セルフチェックを始めるきっかけや、定期的なチェックをするための参考にしてください。

いつから始める?

40歳になったら、緑内障のセルフチェックや眼科検診を受けましょう。

緑内障の発症率は、40歳をすぎると高まり、目の衰えを感じ始めるのも、この頃からです。

日本の40歳以上の緑内障有病率は5.0%、20人に1人が緑内障にかかっているとの調査結果があります。

(参照:「日本緑内障学会多治見緑内障疫学調査(通称:多治見スタディ)報告」日本緑内障学会)

半年~1年ごとに眼科検診を受けることで、目の健康や見え方の確認ができ、緑内障の兆候を見逃さないようにしましょう。

緑内障の症状をチェックした方がいいのかわからない

緑内障にはなりやすいとされるリスク要因がいくつかあるため、当てはまる項目がある方は、症状チェックをしてみてはいかがでしょうか。

  • 加齢(40歳以上)
  • 遺伝(近親者に緑内障患者がいる)
  • 強度近視(-6.0D以上)
  • 極端な高血圧・低血圧
  • 糖尿病
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 目に外傷を受けた   など

視力がいい方は、あまり眼科を受診したことがないかもしれませんが、近視ではなくてもリスクとなる要因はさまざまです。

また、上記以外にも緑内障の原因のひとつである「眼圧上昇」につながりやすい生活習慣がある方も、緑内障になる可能性があるため、注意が必要です。

チェックするタイミングは?

緑内障の症状チェックは、定期的に行うのがおすすめです。

  • 1ヶ月に1度、いくつかのセルフチェックを組み合わせて、視野や視力のチェックをする
  • 午前中に視力が安定しているときに、片目ずつ見え方の確認をする
  • 作業や読書中に目を休める時間を利用して、近くと遠くを交互に見る   など

セルフチェックを日常生活の中で自然に行えるように、タイミングを決めておくとよいでしょう。

結果を記録しておくと、年単位で見え方の変化があるかがわかりやすいです。

家族と協力してお互いにチェックし合うのも、違和感に気づきやすくなります。

緑内障を早期発見するためにも、定期的なセルフチェックを意識しましょう。

どんな症状があったら眼科を受診する?

今までと見え方に変化があった場合は、眼科の受診をした方がよいでしょう。

緑内障の症状である視野欠損や視力低下、目のかすみなどの症状が現れたら、緑内障の疑いがあるため、眼科で検査を受けてください。

また、目の痛みや嘔吐を伴う頭痛、吐き気などは、眼圧が急激に上がって発症する急性緑内障発作の可能性があります。

休日や深夜などに発症した場合でも、様子を見ていては視力を失う恐れがあるため、救急対応している病院で処置を受けてください。

緑内障を早期発見するポイント

緑内障を早期発見するポイント

緑内障は、早期発見して早期治療を開始するのが重要な病気です。

今見えている視野や視力を保つために、早期発見のポイントを解説します。

定期検診を受ける

緑内障の早期発見するためには、眼科で定期検診を受けましょう。

自覚症状が現れるのが遅い緑内障は、自分で気づくのが難しいため、眼科検診を受けるのが重要です。

初期に発見できれば、視野の欠けや視力低下を進行させずに抑えられる可能性が高まります。

緑内障の検査は眼科により異なりますが、主に以下のような検査が行われます。

  • 眼圧検査
  • 眼底検査
  • 隅角検査
  • 視野検査
  • OCT検査

初期の緑内障発見には、OCT(光干渉断層計)検査が欠かせません。

眼底の3D画像を撮影して、網膜や視神経乳頭の詳細な状態が確認できるため、わずかな異常でも緑内障を発見することができるのです。

これらの検査結果をもとに、緑内障の診断が行われます。

セルフチェックをする

セルフチェックは、緑内障の診断ができるわけではありませんが、早期発見するためには重要なポイントです。

定期的に見え方のチェックを心がけると、目の健康を継続して意識することにもつながります。

視野や視力の変化に気づきやすくなるメリットもあるため、セルフチェックを日常生活に取り入れてみましょう。

緑内障になりやすい条件を意識する

緑内障になりやすい条件は、以下の通りです。

  • 喫煙習慣がある
  • 過度な飲酒
  • ストレスを溜めている
  • 目を酷使している
  • うつむく姿勢が多い
  • 睡眠の姿勢   など

これらは眼圧が上がりやすい生活習慣として、注意が必要です。

喫煙や過度な飲酒、ストレスが多いと血行に影響しやすく、目に必要な栄養や酸素が届きにくなり、視神経が障害されます。

テレビやスマートフォン、読書、デスクワークなどで目を酷使したり、うつむく姿勢が長時間続いたりすると、眼精疲労や眼圧上昇につながります。適度な時間で休憩を取るように意識しましょう。

睡眠の姿勢は、高い枕の使用やうつ伏せ寝により、血行が滞ったり、眼圧が上がりやすくなったりします。

これらの生活習慣に注意して、セルフチェックを組み合わせることで、緑内障の症状に早く気づきやすくなります。

眼科に行ったついでに医師に相談する

他の目の疾患で眼科を受診した際に、緑内障の兆候がないか医師に相談するのも有効です。

メガネやコンタクトを作製するときの視力検査で受診する場合も、眼科医が簡易的に眼底検査をして診察することは可能です。

視神経乳頭をチェックして緑内障の疑いがあるときは、必要に応じて他の検査を実施して、診断をする場合もあります。

改めて眼科検診をしようと受診するのはハードルが高いと感じる方も、他の理由で眼科へ行ったついでになら、相談しやすいのではないでしょうか。

まとめ

緑内障の早期発見のためには、どのような症状が起こるのかを知っておくのが重要です。

初期には自覚症状がほとんどないため、意識していなければなかなか気づけません。

中期~後期に視野の欠けに気づく頃には、症状がかなり進行していて、見えなくなった視野は治療をしても戻ることはありません。

そのため、緑内障は早期発見・早期治療が大切で、今見えている範囲を保ち、これ以上視力を失わないように進行を防ぐ治療が行われます。

緑内障のセルフチェックは、気づきにくい見え方の変化を自分でチェックできる方法です。

視野に違和感がある、前回よりも見えなくなったなどの症状が現れたら、眼科を受診しましょう。

深作眼科は、多くの症例と手術実績をもち、重症の緑内障にも対応できます。

OCT(3次元眼底画像解析)を始めとした検査で、緑内障の早期発見に努めております。

白内障との同時手術にも対応しているため、目の健康に関して不安がある方は、深作眼科へご相談ください。