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加齢でまぶたが下がる?理由や眼瞼下垂との関係とは

2025年11月11日

加齢でまぶたが下がる?理由や眼瞼下垂との関係とは

年齢とともに目が開きにくくなった、まぶたが下がったように見えるなどの症状がどうして起こるのか、ご存じですか?

皮膚のたるみや乾燥など肌の状態によるものの他に、眼瞼下垂(がんけんかすい)という目の病気の可能性もあります。

実際よりも老けて見えたり、睨んでいるように見えたりするのが困るとお悩みの方も少なくありません。

この記事では、加齢でまぶたが下がる理由や、眼瞼下垂との関係、なりやすい方の特徴などを詳しく解説します。

眼瞼下垂になるのが心配な方は、ぜひ参考にしてください。

まぶたが下がる理由の多くは加齢

まぶたが下がる理由の多くは加齢

年齢を重ねてまぶたが下がる症状は、多くの方に見られます。

なぜ加齢が原因になるのかを知っていれば、予防や対処が可能かもしれません。

ここでは、加齢でまぶたが下がる理由について、詳しく解説します。

肌のたるみ

加齢により肌の弾力やハリがなくなりたるんでくると、まぶたが下がる原因になります。

肌の弾力を保つコラーゲンは、加齢とともに徐々に生成量が減少していきます。

また、皮下脂肪も少なくなりまぶたの弾力やハリが衰えていき、皮膚が余ってたるむようになるのです。

まぶたの皮膚は薄く繊細なため、強すぎるマッサージや誤ったスキンケアなどが負担になり、皮膚が弱ってしまうこともあるため、注意してください。

乾燥

肌が乾燥していると、まぶたや目の周りがたるみやすくなります。

目の周りの皮膚は薄く、水分を保持する力が弱いため、他の部分に比べて乾燥しやすいのです。

アイメイクやスキンケアが肌に合っていない場合も乾燥の原因になるため、肌の変化には注意しましょう。

肌が乾燥してバリア機能が低下すると肌荒れやかゆみの原因にもなり、目元をこすってしまい強い刺激によりたるみの原因になってしまいます。

筋肉の衰え

まぶたを支える筋肉が衰えて、まぶたを持ち上げる力が弱まるのも、たるみの原因のひとつです。

加齢で他の部位の筋肉量が低下するのと同じように、まぶたの筋肉も加齢の影響を受けます。

また、眼輪筋(目の周りの筋肉)は目の開閉をする筋肉ですが、眼輪筋の衰えもまぶたの重みを支えきれなくなってたるみにつながります。

紫外線の影響

紫外線の影響による光老化で、肌全体への影響が出る可能性もあります。

長期間紫外線を浴び続けると肌にシワやシミができると同時に、たるみの原因にもなります。

紫外線を長時間浴びることで光老化につながり、年齢にかかわらずたるみが現れる可能性があるため、紫外線ケアを心がけましょう。

生活習慣

まぶたが下がる原因になる生活習慣にも、注意が必要です。

  • 目を酷使する仕事
  • 長時間のパソコン作業やスマートフォンの見過ぎ
  • 濃いアイメイク
  • アイプチ
  • 過度な目元マッサージ
  • 目をこする癖
  • 長期間のハードコンタクトレンズの使用   など

これらの生活習慣は、まぶたや目の周りの刺激や負担になり、まぶたがたるんで下がってしまう可能性があります。

眼瞼下垂との関係

眼瞼下垂との関係

正確には加齢によってまぶたがたるんで下がるのと、眼瞼下垂という目の病気は異なります。

ここでは、眼瞼下垂について詳しく解説します。

眼瞼下垂とは

眼瞼下垂とは、まぶたを上下するための筋肉や神経が何らかの原因により機能しなくなり、まぶたが下がったり、開かなくなったりする病気です。

眼瞼下垂は片目だけに現れることも多く、症状により軽度・中等度・重度に分けられます。

軽度ではまぶたは下がってきているが、瞳孔にはかかっていない状態です。

中等度は上まぶたのふちが瞳孔の上半分までかかり、視野が狭くなる自覚症状が出てきます。

重度になるとまぶたがさらに下がって瞳孔にかかり、視力の低下や頭痛、肩こりなどの全身症状が現れることもあります。

初期にはあまり自覚症状はありませんが、中等度以降には見え方や見た目に変化を感じる方も多くなるため、眼科を受診し医師に相談しましょう。

眼瞼下垂は自然治癒が難しいため、多くの場合手術による治療が必要です。

眼瞼下垂の種類

眼瞼下垂は重症度の他に、原因や症状により以下の種類に分けられます。

先天性眼瞼下垂

生まれつき目の筋肉や神経に異常があり、まぶたを持ち上げる力が不足しているのが先天性眼瞼下垂です。

まぶたを支える眼瞼挙筋(がんけんきょきん)や補助的な筋肉であるミュラー筋は、正常な状態だと伸び縮みしてまぶたを上下させます。

しかし、先天性眼瞼下垂では固く伸び縮みしない線維組織が多く含まれていて、まぶたを上下させる働きが機能しないのです。

遺伝による発症もありますが全てではなく、原因がはっきりしていません。

幼少期から症状がある場合は視力の発達に影響する可能性があるため、早いうちに手術が必要になることもあります。

後天性眼瞼下垂

後天性眼瞼下垂は大人になってから発症し、加齢によるものも含まれます。

眼瞼挙筋やミュラー筋が衰えて機能しなくなり、まぶたを開け閉めする筋力が不足して起こる腱膜性眼瞼下垂は最も多く、加齢や他の病気、外傷によるものなど原因はさまざまです。

目の筋肉に刺激を伝える神経がマヒしたり、筋肉を支える腱が切れたりして発症するケースもあります。

偽眼瞼下垂

まぶたを支える筋肉や腱、神経には異常がないのにまぶたが下がってしまう状態を、偽眼瞼下垂と呼びます。

加齢によるまぶたのたるみや、眉が下がることでまぶたに影響がある眉毛下垂(びもうかすい)、

眼輪筋の過度な収縮で目が開けにくくなる眼瞼けいれんなども含まれます。

それぞれ原因により治療法が異なるため、眼科医に相談しましょう。

眼瞼下垂の原因

眼瞼下垂の主な原因は、以下のようなものがあります。

  • 加齢
  • ハードコンタクトレンズの長期使用
  • 神経系の疾患
  • 他の病気の影響
  • 目の手術後や外傷   など

加齢によって目の周りの筋肉が衰えたことによる眼瞼下垂は、最も多い原因です。

ハードコンタクトレンズは取り外すときに目のふちやまぶたを引っ張るため、長期使用しているとたるんでしまう方が多いため、注意しましょう。

重症筋無力症や脳の病気などの神経系に影響する疾患は、まぶたの筋肉を動かす神経に刺激が上手く伝わらなくなります。

他の病気による影響はさまざまなものがあり、筋ジストロフィーのように筋肉に影響するもの、緑内障点眼薬の長期使用によるものなども含まれます。

白内障の手術や目に受けた外傷により筋肉の損傷や神経のマヒが起こるのも、眼瞼下垂の原因です。

原因となる疾患の治療が必要な場合もあるため、それぞれのかかりつけ医とよく相談して治療を進めましょう。

眼瞼下垂の症状

眼瞼下垂の症状には、以下のようなものがあります。

  • まぶたが重い
  • 二重の幅が広くなった・狭くなった
  • 左右の目のバランスが変わった
  • 目を開けるときに力が必要
  • 視野が狭い
  • おでこにシワができた
  • 頭痛や肩こりがある   など

見た目や見え方の変化に加え、ものを見るために目に力を入れなければならず、緊張状態が続くことにより頭痛や肩こりなどの全身症状にも影響が出る可能性があります。

見えにくいことのストレスでうつ状態や睡眠不足につながるケースもあるため、眼瞼下垂の症状が現れたら早めに眼科を受診しましょう。

眼瞼下垂になりやすい方の特徴

眼瞼下垂になりやすい方の特徴

眼瞼下垂の原因はさまざまですが、なりやすい特徴があります。

ここでは、病気や外傷など以外に眼瞼下垂になりやすい方の特徴を詳しく解説します。

70歳以上

眼瞼下垂は男性は50代、女性は40代から発症率が上がり、70歳を過ぎると約30%以上の方が発症する可能性があります。

(参照:「韓国の成人人口における眼瞼下垂症の有病率と関連因子」)

加齢によって眼瞼下垂が発症しやすくなるとされていて、眼瞼挙筋の衰えや皮膚のたるみによるものが原因と考えられます。

まぶたに負担がかかる生活習慣がある

眼瞼下垂になりやすい方は、まぶたに負担がかかる生活習慣があることが多い傾向があります。

日常的にアイプチで目を二重にしている方は、使用するテープを外すときにまぶたが引っ張られたり、専用のスティックでまぶたを押し上げたりするため、負担がかかります。

アイメイク自体は問題ありませんが、濃すぎるアイメイクを落とす際に強くこする行為やクレンジング剤の強さにより、まぶたへの刺激になるのです。

まつ毛エクステも重みが増してまぶたが下がる可能性があるため、注意しましょう。

また、ハードコンタクトレンズはまぶたを引っ張って取り外すため、長期間の使用は負担になる可能性があります。

ソフトコンタクトレンズの方が負担は少ないですが、装着時間を短くしてメガネを併用するように心がけるとよいでしょう。

目の周辺をこする癖がある

目の周辺をこする癖は、まぶたの皮膚が伸びてたるむ原因になります。

花粉症、アトピー性皮膚炎で起こるかゆみや肌荒れで、無意識に目の周辺をこすると、眼瞼挙筋にダメージを与えてしまいます。

薬の服用をしてかゆみを抑え、目元をこすらないように気をつけましょう。

また、スキンケアは必要ですが、目の周りに強く押し付ける力は入れず、優しい力加減を心がけるようにしてください。

眼瞼下垂の検査

眼瞼下垂の検査

眼瞼下垂を診断するための検査は、MRD1や挙筋機能検査が必要です。

検査の結果手術治療を要する基準は、眼瞼下垂症診療ガイドライン2021年版(日本形成外科学会)により定義されています。

他の病気による眼瞼下垂が疑われる場合は、血液検査やCT、MRIなどの検査が追加で行われることもあります。

MRD1

MRD1(Margin Reflex Distance1)は、リラックス状態で正面を見て、黒目の中心から上まぶたのふちまでの距離を測ることです。

MRD1が2mm以下になると、眼瞼下垂と診断されます。

手術の前後に測ることで、手術によってどれくらい改善できたかを調べることもできます。

挙筋機能検査

挙筋機能検査は、まぶたを開く眼瞼挙筋の機能を調べる検査です。

眉毛の上を押さえて額に力が入らないようにして、目を開けられる幅を測定します。

上と下を見た状態でどれくらい上まぶたのふちが動くかにより、重症度がわかります。

8mm以上が正常とされていて、眼瞼下垂の方は軽度~中等度で4~7mm、重度では3mm以下です。

眼瞼下垂が心配な方へ

眼瞼下垂が心配な方へ

眼瞼下垂かもしれない、発症のリスクが心配な方は、以下で紹介するセルフチェックやトレーニングを試してみてはいかがでしょうか。

ただし、診断するためには医療機関の受診が必要となります。

セルフチェックのやり方

眼瞼下垂かもしれないと不安がある方は、セルフチェックをしてみて、進行しているかを確認してみましょう。

正面を向いてリラックスした状態で、左右のまぶたの位置に差があるか、力を抜いた状態で瞳孔にまぶたが被っていないか、鏡の前でチェックします。

眉毛や額に力を入れずにまぶたが上げられるかも、重症度を確認する目安になります。

症状の確認は1度だけでなく、定期的に行うのがおすすめです。

変化がわかりやすく、眼瞼下垂に気づきやすくなります。

セルフチェック項目

セルフチェックは、まぶたの状態以外にも見え方、感じ方を確認するのも有効です。

  • 視野が狭くなっていないか
  • 顔を動かさずに上の方が見えるか
  • 長時間のパソコン作業やスマートフォン使用後にまぶたが重くなるか
  • 左右どちらかの目だけ疲れやすいか   など

当てはまる項目がある場合は、眼瞼下垂の可能性があるため、早めに眼科を受診しましょう。

医療機関を受診

眼瞼下垂の症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

トレーニングやストレッチでは眼瞼下垂を治すことはできないため、医師の診断を受けて治療や手術をします。

眼瞼下垂の治療には、原因により他の病気の治療や、症状に合わせた手術が必要です。

加齢による原因の場合は、手術が有効な可能性が高いでしょう。

まぶたが下がって気になる見た目や見え方を、手術によって改善できる可能性があるため、検討してみてください。

まとめ

まぶたが下がる原因は、加齢によるものも大きいと考えられています。

皮膚のたるみや眼瞼挙筋の衰え、眼瞼下垂の可能性があるため、セルフチェックをしてみるのがおすすめです。

セルフチェックは診断ができるわけではありませんが、症状があるか判断する目安になります。

トレーニングやストレッチで目元のケアや眼瞼下垂の予防を意識しつつ、気になる症状が現れたら医療機関を受診しましょう。

深作眼科は、豊富な手術経験と実績があり、CO2レーザーを使用した眼瞼下垂の手術を行っております。

CO2レーザーを使用した手術は出血が少なく、傷口がきれいで回復が早いため、患者様の負担が軽減されます。

年齢を重ねてまぶたが下がっているのが気になる方、眼瞼下垂になりやすい特徴があり不安な方は、深作眼科へご相談ください。